試合までの”勝てる”調整法

     練習でしっかりと裏付ける事で、

    いい考えを迷いなく、思い切った
プレーが出来る状況を作る事。


  
1.「強気と堅実」「弱気と無謀」を練習で意識する。

    上級者は試合中に「強気と堅実」のバランスが良い状態にある。

   まず、「強気」とは、思い切りがよく勝ちに向かって迷いが無い状態

   そして「堅実」は、ショットも体もとコントロール出来ている状態

   相手にポイントを獲られたとしても、それ以上にミスが少なくポイントの

   確立がいい状況です。

   相手と実力が近かったり競った展開だったとしても、それらを貫ける状態が

   ベターです。反対に試合で実力が出せない、上手くプレー出来ない人は、

   「強気と堅実」のバランスが悪く「弱気と無謀」に見えてしまいます。

    「弱気」は、「ビビり」で、「勝ちたい」は、「負けたくない」や

   「ミスしたくない」という気持ちが勝って、ボールを置きにいったり、

   逆に、やみくもに強打したり、楽に雑に反したり・・・といった

   状態が実力を出せない人の特徴で、ポイントの確率は悪くなります。

   普段の練習時から確率を考え、ショットの選択などを考えてプレーすること。



  
2.「成功とミス」の分岐点を探っておくこと。

    試合による重要度や重圧のかかり方にもよりますが、試合前の練習や自身の

   感覚をチェックすることで、「成功とミスの分岐点」を知ることが出来ます。

   試合前は、苦手を考慮せず、全体の復習をしながら「現状を知る」こと。

   今の自分が、どの様なボールが打てて、どのくらいのスイングならコートに

   入るか、リスクが大きくなるのかを理解することで、どこまでがセーフなの

   かを見極め、その日の堅実と強気の分岐点を定め、その中で相手の

   レベルを推察し試合のヒントとする。

    試合前から戦いは始まっているので、相手が強くても気負ったり、

   実力以上のプレーを出そうと悪循環に陥らず。

   なるべく実力が出るように「己を知る」ことが大切


  戦略、戦術、技術とは?

    戦略には、長期的と短期的があり、長期的は、選手のピークを想定し

   資質を見据え今後に必要な総合的かつ、こだわりを持った練習をする。

    短期的とは、相手を倒すための客観視した作戦で自分の長所を生かし

   相手の弱点を攻める等、勝つ為に必要なストーリーを創る。


    戦術とは、現場での対応力のこと。

   競技スポーツにはセオリー(理論、定石)があり、コーチは選手にセオリーを

   十分に理解させゲーム展開をさせる。


    状況に応じて理論的な決断をしたり、直感を働かせ対応します。同じ力量で

   あればゲームを支配するのは、戦略、戦術を持った方が断然有利、これらを

   生かす為には、一定以上の技術が必要で地道な反復練習とイメージトレーニ

   ングが有効です。

   観察眼、予測、駆け引きも必要となります。


     戦略=目的

     戦術=目標

     技術=役割

    目的とは的(まと)であり、目標とは標(しるべ)である。最終的に到達したい

   地点が目的で、そこへたどり着くためのルートや目印が目標、目的に

   少しでも近づく事。

     1.目標は具体的に、目的は抽象的に!

     2.目標は諦めても、目的は諦めない!

     3.目標は複数あっていい、目的は一つ!

     4.目標はあくまでも通過点、目的がゴール!

     5.目的は目標の先にある。

    目標は他人から与えられることも十分にあり得ますが、目的は他人から

   与えられない。個人によって武器と弱点が違います。それらを把握した上で、

   長期的戦略と短期的戦略を立て、この部分は決して揺らいではいけません。

   戦術を変えることでその日の試合に対応すること。


  迷いを捨てて、

  「どんなに苦しくとも自分のプレーを貫いて勝つ!」