★ 試合までの”勝てる”調整法
練習でしっかりと裏付ける事で、
いい考えを迷いなく、思い切ったプレーが出来る状況を作る事。
1.「強気と堅実」「弱気と無謀」を練習で意識する。
上級者は試合中に「強気と堅実」のバランスが良い状態にある。
まず、「強気」とは、思い切りがよく勝ちに向かって迷いが無い状態。
そして「堅実」は、ショットも体もとコントロール出来ている状態。
相手にポイントを獲られたとしても、それ以上にミスが少なくポイントの
確立がいい状況です。
相手と実力が近かったり競った展開だったとしても、それらを貫ける状態が
ベターです。反対に試合で実力が出せない、上手くプレー出来ない人は、
「強気と堅実」のバランスが悪く「弱気と無謀」に見えてしまいます。
「弱気」は、「ビビり」で、「勝ちたい」は、「負けたくない」や
「ミスしたくない」という気持ちが勝って、ボールを置きにいったり、
逆に、やみくもに強打したり、楽に雑に反したり・・・といった
状態が実力を出せない人の特徴で、ポイントの確率は悪くなります。
普段の練習時から確率を考え、ショットの選択などを考えてプレーすること。
2.「成功とミス」の分岐点を探っておくこと。
試合による重要度や重圧のかかり方にもよりますが、試合前の練習や自身の
感覚をチェックすることで、「成功とミスの分岐点」を知ることが出来ます。
試合前は、苦手を考慮せず、全体の復習をしながら「現状を知る」こと。
今の自分が、どの様なボールが打てて、どのくらいのスイングならコートに
入るか、リスクが大きくなるのかを理解することで、どこまでがセーフなの
かを見極め、その日の堅実と強気の分岐点を定め、その中で相手の
レベルを推察し試合のヒントとする。
試合前から戦いは始まっているので、相手が強くても気負ったり、
実力以上のプレーを出そうと悪循環に陥らず。
なるべく実力が出るように「己を知る」ことが大切
★ 戦略、戦術、技術とは?
戦略には、長期的と短期的があり、長期的は、選手のピークを想定し
資質を見据え今後に必要な総合的かつ、こだわりを持った練習をする。
短期的とは、相手を倒すための客観視した作戦で自分の長所を生かし
相手の弱点を攻める等、勝つ為に必要なストーリーを創る。
戦術とは、現場での対応力のこと。
競技スポーツにはセオリー(理論、定石)があり、コーチは選手にセオリーを
十分に理解させゲーム展開をさせる。
状況に応じて理論的な決断をしたり、直感を働かせ対応します。同じ力量で
あればゲームを支配するのは、戦略、戦術を持った方が断然有利、これらを
生かす為には、一定以上の技術が必要で地道な反復練習とイメージトレーニ
ングが有効です。
観察眼、予測、駆け引きも必要となります。
戦略=目的
戦術=目標
技術=役割
目的とは的(まと)であり、目標とは標(しるべ)である。最終的に到達したい
地点が目的で、そこへたどり着くためのルートや目印が目標、目的に
少しでも近づく事。
1.目標は具体的に、目的は抽象的に!
2.目標は諦めても、目的は諦めない!
3.目標は複数あっていい、目的は一つ!
4.目標はあくまでも通過点、目的がゴール!
5.目的は目標の先にある。
目標は他人から与えられることも十分にあり得ますが、目的は他人から
与えられない。個人によって武器と弱点が違います。それらを把握した上で、
長期的戦略と短期的戦略を立て、この部分は決して揺らいではいけません。
戦術を変えることでその日の試合に対応すること。
迷いを捨てて、
「どんなに苦しくとも自分のプレーを貫いて勝つ!」