コートサーフェスについて

★ 砂入人工芝(メイカー名でオムニコート)

人工芝に砂を混ぜたコートで、近年の日本では最も多くオムニ

コートと呼ばれていますが、オムニは、商品名です。

足に優しく、雨が降っていても少雨程度ならプレーが可能で、コートの
作りが良ければ豪雨後でも、直ぐに水がはけて使用可能になります。

   世界大会では、使用されていないため日本ジュニアが、強くなれな

いのは、人工芝コートが、原因の一つに有るという方もいます。

(地域の大会運営には、とてもいいコートです)

クレーコート程ではありませんが、適度に滑ります。

転倒時に擦りむいた際は、摩擦による火傷の様なものですので、

直ぐに水で洗い消毒することを勧めます。

 

★ クレーコート

土や砂だけのコートです。ヨーロッパでは、レンガを砕いた赤い

レッドクレーが多くあり全仏オープンで使用されるコートです。

使われる土や砂(オイルサンド等)で分類されたり、ボールの

弾みや球速が変わります。コートラインが、テープ(釘止め)や

石灰で、イレギュラーも多くあり、足は良く滑ります。

 

★ ハードコート

全豪・全米オープンで見るコートで、世界的に一番多いコートです。

コンクリートの上にコーティングをしたコートと思ってください。

コーティング剤によって、若干の差はありますが、ボールは良く

弾み、球速は早くなります。

ストップ性が強いので足は、殆ど滑りません。硬いコートなので足の

疲れが大きく、シューズの消耗も激しくなります。

 

★ インドア・カーペットコート

絨毯(じゅうたん)で作られたコートで、ハードコートよりストップ

性が強く、足が引っかかりやすい感じがします。

大会で一度、使ったことが有りますが、球が早く、回転も良く拾う感じ

だったという覚えがあります。

説明には、ハードとクレーの中間の弾みとスピードと書かれています。

 

★ インドア・ウッドコート(体育館)

板で作られている。一般の体育館です。

床自体にショックを吸収する作り方がしてあったり、板のしなりがあり

ますので、足・腰への負担は少ないのですが、ショック吸収性が高いと

膝やアキレス腱への負担が大きくなる場合が有ります。

 以前、鳥取インドアというプロが参加する大会が有りましたが、山陰の

地方大会で使われています。

 

★ 天然芝コート

ウィンブルドンで有名です。自然の芝ですので、コート管理が難しく

国内で数ヶ所しか営業していません。

専用のシューズを借りてプレーする様ですので、天然芝コート用の

シューズを一般には購入する必要はないと思います。

シューズ選びのポイント  

まず、

1、自分の足のサイズを知る(左右のサイズ)

2、コートサーフェスに適応したシューズを選ぶ

3、重さや、クッション性・・・

4、メーカーや色といった自分の好みでやる気を出す

 

自分の足サイズを知り、左右に大きさの違いが有ったら大きい
方の足に合わせてシューズを購入し、小さい足の方側シューズの

つま先から土踏まずあたりまでの中敷きを引いたり、足首までの
ソックスを2枚履く等でサイズ調整します。

シューズは、メーカーやシリーズ、生産国によって若干サイズが

違いますので、実際履いて確かめた方が良いです。

大きくても0.5cmまで、各メーカーが研究してシューズや中敷きを

造っていますが、足や腰に故障が有る方、それらを予防したい方は、

中敷きを専門で作っているメーカーやショップも有りますので、その厚み

等も考慮してシューズ選びをして下さい。(医療関係で自分に合った中

敷きを作る事も可能です)

   長丁場の試合や練習時は、一度、シューズや靴下を脱いで足を

リフレッシュさせる事もお勧めします。


自分の足サイズを知ったらコートに合ったシューズを

 一般的に販売されているテニスシューズの種類

★ オムニコート・クレーコート用

砂入人工芝とクレーの両方で使えるシューズです。

人工芝専用、クレー専用に特化したシューズも販売されていますが、

種類が少なく探すのも大変ですので、オムニ・クレー兼用のシューズが

お勧めです。ハードコートでの使用は、グリップ力が高く足が疲れると

コートに引っかかる事が有るので、あまりお勧めできません。

 

★ オールコート用

どんなタイプのコートでも、それなりに使えるタイプです。

プロは、クレーコートでも、このタイプを履く選手が多いと聞きます。

何故ならプロは、基本的に脚力が強くクレーでシューズにグリップ力が

小さくて滑っても止まったり、スタート出来るからと聞いています。

 

★ カーペットコート用

カーペットに足が引っかからない様にソールパターンがシンプルで

浅く作られています。ハードコートでも使えるモデルも多い様ですが、

コートも少ないので、存在するモデルも限られます。カーペットコートで

レッスンや大会をされている所で購入された方が良いです。

 

 

★ インドアウッドコート(体育館)

テニス専用シューズの販売は、されていませんので、上記のタイプから

選ぶ、または、バトミントンやバレーボール用を履く人もいますが、

私のお勧めは、バスケット用のシューズです。

バトミントンは、コートが狭く走るというよりは、ステップが多く、

バレーは、基本的に前側とジャンプに適し、とっさに左右に飛び込む

時に滑りにくグリップ性が高い。これらに対してバスケットは、コートも

広く、走ったり、飛んだり、ステップと色々な動きに対応できるシューズ

として作られています。但し、人との接触(衝突)、ジャンプの着地時に

怪我をしない様に足のホールド力が高かったりと、安全のため少し重く

感じる事も有りますので、軽いものを探して購入してください。

正しいフィッティング

1、フィッティング確認は、夕方に

午後になると体温が上昇し、足に浮腫みが生じます。

プレー中も同じなので、浮腫んだ状態でフィット感を確かめます。

(体調等で、浮腫みが多い時がありますので注意ください)

2、テニスをする時のソックスを履いて確認してください。

3、シューズを履く時は、

つま先を上げ、踵をトントンと床に叩き、踵をシューズに収め、

踵を床に付けつま先を上げた状態で紐を締めてください。

 

この1〜3の条件で、@〜Bをクリアしている事

@   親指と小指の幅が合っているか?足指先でグー・パーができる。

A   つま先とシューズ先端に1〜1.5cmの余裕がある。

B   踵のホールド感が良い。

ジュニアのシューズ選び

ジュニアのサイズ選びは難しいです。

成長を見越して大きいサイズを選ぶのは、上記の正しい

フィッティングでジャストサイズ+0.5cmまでは、やむを得ないと

思いますが、それより大きすぎるシューズは、やめた方が良いです。

中学〜高校1年生位までの子供の足は、長さがあっても踵や

   足先の幅が狭いからです。大人用のシューズも幅が広すぎる事が多く、

   まだ筋力が無い時期に激しい動きの練習をすると、足首・膝・股関節・

   腰に障害が出る場合もあります。

成長痛として済まされる事が多いですが、シューズに問題がある場合

   もありますので注意ください。

 

履いてみて踵 〜土踏まずの幅がフィットしているものを選びましょう。

ジュニア専用か大人用でも2E程度の細目、マジックテープでなく、

紐のタイプを勧めます。

特に毎日、練習される子供さんのシューズには、気を使ってください。

 

プロのテニスシューズ

プロは、ランキング等によっても差が有ります。

シューズメーカーと契約してシューズの提供を受けています。

大半が、市販品をそのまま提供されています。これもランキング等で

1週間のトーナメントで1足、2試合で1足、全ての試合に新品と

差が有ります。さらに使用に伴う契約金が有ります。

中には、足形を取り専用のシューズを作ってもらえる選手もいます。

私たちの様な、一般テニス愛好者には、縁遠い話ですが、足元を確りさ

せる事で怪我を少なくし気持ち良くテニスが楽しめると思います。

 

プロが出場する大会

オフィシャル・グランドスラム・ルールがありシューズも規定されて

います。特にウインブルドンは厳しく、もちろん色は、ほぼ白、ソール

やソールパターンも決まっておりメーカーは、この規定で特別にウイン

ブルドンバージョンを作り大会90日前までに検査を受けています。

「ウインブルドン用をローランギャロスで履いてはならない」という

規定も有るようです。

レッドクレーが傷むからという理由です?傷まないと思いますが・・・

プロは、クレーコートでオールラウンド用を履く選手が多い。

私たちが使うオムニ・クレー用はグリップ性が高いのですが、プロ

選手には非常に強く踏み付けるフットワークが有り、ソール自体に

強いグリップ力が無くても十分プレー出来るからのようです。