★ 長所伸展法
長所伸展法、まず自分の長所を見つけ出すこと大事です。
それを意識して行動すれば長所は更に磨かれる。
次のステップでは、課題克服に取り組む必要が出てきます。
脳の三大原則の一つに「快・不快の原則」楽しい事・得意な事は、
誰でもやるが、苦手な事は敬遠しがちになる。
人間とは本来、怠け者で「楽して栄光を手に入れたい」と思うものなのです。
しかし、現実の世界は、そう甘く無く「努力」の二文字を大切にしてきた
人たちが栄光をつかめます。努力をしてきた人たちも怠け心はあるはずで、
一度や二度は苦しい事から逃げたくなった事があるでしょう。
努力を続けれる人と怠けてしまう人の違いは、何でしょうか?
二人の鬼コーチの存在だと思います。普段から一緒に切磋琢磨する仲間が
時には、厳しく「何やってんだ!」優しく「一緒に頑張ろう!」と自分を
何時も見てくれている人たち、もう一人は自分です。
得意も苦手も強い所も弱い所も努力している事も良く知っていて、誰よりも
弱気であきらめようとする自分を勇気付けられる鬼コーチ、テニスの上達
だけに限らず、弱い自分を奮い立たせてくれる鬼コーチの存在を忘れない事。
・ 今、出来なくても明日の自分のために
・ 敵は我にあり
★ マイナス思考を考える
マイナス思考をしがちな選手の特徴
マイナス思考の選手は、「どうせ思考」に基づくフレーズをよく口にする。
「どうせ勝てっこない」といった具合です。
この「どうせ思考」は、勝つ可能性を否定し、物事を悲観的に捉えるあきらめ
の気持ちに満ちたものです。
勝敗の行方は気持ちの強さに左右されるにも関わらず、初めからこのような
気持ちで試合をしたのでは勝利を手にすることはできません。
一度マイナス思考が生じると、それが引き金となってミスや失敗をするたびに
マイナス思考を繰り返すようになります。つまり、思考もプレーもマイナスの
スパイラルに陥ってしまうのです。
このマイナスのスパイラルが習慣化すると、いくら練習しても、どれだけ
トレーニングで追い込んでも、ここ一番の場面では思い通りの結果を残す
ことが出来なくなるのです。
こうなると、マイナス思考の修正に取り組む必要が出てきます。
まずはマイナス思考を生む「不合理な考え」に気づく事から始める
マイナス思考の改善を試みる場合、ただ単にマイナス思考をプラス思考に置き
換えても充分な効果は期待できません。例えば「ミスジャッジのせいで試合に
負けた」と心の底から思っている時に「切り替えて次のプレーに集中!」と
自分自身に語りかけてもあまり役には立たないのです。
マイナス思考は「勝手な思い込み」や「決めつけ」といった不合理な考え
から生じており、この不合理な考えが、選手の自信、モチベーション、
パフォーマンスに影響を及ぼしているのです。
そのためマイナス思考の改善には、まずこの不合理な考えを合理的な考えに
修正する作業から始める事になるのです。
つまり、「なぜマイナス思考が良くないのか」「マイナス思考がどのような
パフォーマンスを生むのか」について、しっかりと理解して始めるのです。
メンタル悪い予感ほど良く当たる!予言実現、心身相関と言われます。
心と体はつながっている
試合中にダブルフォールトをしそうと思いながら打つとダブったり、「勝てる
わけがない」、「何やってんだ」など自己否定ばかりして、プレーしていると
潜在能力を下げるばかりでパフォーマンスや技術の向上には繋がりません。
自分の能力を制限し、悪い結果を生むだけ。
➡ ➡ ➡ 自信を持つ事です。
1.アティチュードコントロール(態度や行動のコントロール)
自信があるように振る舞う!
(表情を変えず頭を上げ、背筋を伸ばし、胸を張り、5m先を見る)
2.ルーティンの実行
3.視線のコントロール
(ストリングスに集中し、視線を遠くの標的から近くの標的に移動させる)
4.ボールに集中する。
(ボールを突く、ラケットの上でボールを弾ませる、ストリングスを直す)
5.深呼吸する。(呼吸を意識するを参照)
➡ ➡ ➡ プラス思考に切り替える。
20秒でタフになれ!
趣味や遊び事には、普段からポジティブな気持ちを呼び起こす事です。
ネガティブからポジティブに無理な転換は必要ありませんが、時間を要しても
修復出来ない終わった失敗は、自分を許す事で次の準備に入る。
( 勝つ、気持ち良く打とう!と考えます。決して自分を追い込まない事。)
日誌の活用
日誌を通して「競技場面で自分がどの様な思考をめぐらせているのか」と
いう自分の思考のクセに気づく事が大切です。
良い試合の時にはプラスの思考や独り言が多く、悪い試合の時には、
その逆の結果にあると思います。
毎日の練習や試合の後に必ずこの作業を行い「どの様な思考が、どの様な
パフォーマンスに繋がるか」を理解しマイナス思考を改善しパフォーマンス
向上に取り組みましょう。
マイナス思考の改善
物事に対する捉え方を少し変えるだけで、その後の行動や結果が違う。
例えば、シードとの対戦が決まった時に「なんてついていない。勝てるわけが
ない」と思うのか、「失う物は無い。番狂わせを演じてやる」と思うのかに
よってパフォーマンスや結果は変わってくる。
普段から物事を見る視点を切り替えるスキルを身に付けておく。(認知療法)
1,プラス思考を生み出す
・ 思考のクセに気づく。
・ マイナス思考は、自分勝手な思い込みや決めつけによる物と知る。
・ マイナス思考がどのようなプレーを生むのか理解する。
2,マイナス思考の中断
@ 「ストップ」とつぶやく
A 太ももをたたく
B 「でも、大丈夫」などのフレーズを用いてリフレーミングする。
3,マイナス思考をプラス思考に置き換える
マイナス思考をプラス思考に置き換える際に次の3点を意識すること。
@ 積極的・合理的・自己肯定的であること
A 命令文ではなく単純な肯定文であること
B 現在形を使用すること
「私は、負けない」の様な否定文ではなく「次のポイントをとる」と
いうような積極的な肯定文を用いる様にする。